日曜の朝、我が家ではちょっとした恒例行事がある。
まだ眠そうな顔の娘が布団からむくっと起きて、「パパ〜、今日プリキュアある?」と聞いてくる。
こっちも寝起きのぼーっとした頭で「あるよあるよ、録画してあるよ」って返す。
朝ごはんよりも何よりも、まずプリキュア。これがうちの“休日の始まり”だ。
で、気づけば俺も、ちゃっかり隣に座って一緒に観てる。
最初に言っておくと、俺、昔はプリキュアなんてまったく観たことなかった。
正直、子どもができるまで、女の子向けアニメには無縁だったし、どれも似たようなもんだろって思ってた。
でもね、気づいたらハマってたんですよ、これが。
たしか娘が4歳くらいのときに「トロピカル〜ジュ!プリキュア」に出会って、一緒に観るようになったのが始まり。
当時は「まぁ付き合いで観るか」くらいの気持ちだったけど、だんだんキャラの関係性とか、テーマとか、ストーリーの奥深さに気づいてくるとね…意外と面白い。
そして、今年の『君とアイドル☆プリキュア』(通称“君プリ”)ですよ。
これがもう、どストライク。
まず、テーマが“アイドル”ってことで、めちゃくちゃキラキラしてる。
衣装もダンスも音楽も、どれも本気。
でもそれ以上に、ちゃんと「悩み」とか「葛藤」みたいな人間ドラマも描かれてるのがいい。
ただのキラキラじゃない。汗と涙のアイドルストーリーが、しっかり詰まってる。
娘は「キュアフレンディ」が大好きらしくて、「この髪型にしたい〜」って言い出したり、踊りを真似したり。
俺はというと、なんかもうマネージャー目線で観ちゃってる(笑)
「あー、今のとこ感動するやつ」「この子、頑張ってるなあ…」って、もはや親心。
あと、楽曲がめちゃくちゃ良い。
オープニングもエンディングも、耳に残るしノリもいい。
特にエンディングのダンス、娘と一緒に真似してるんだけど、これがまた難しい。
でも覚えたらめっちゃ楽しいんよ。
朝から親子で本気ダンス。いい運動になるし、何より娘がめっちゃ笑ってくれるのが最高。
「パパ、そこ違うよ!フリ間違ってる!」
「えー?マジ?もう一回やろ!」
みたいなやり取りしてるだけで、ちょっとだけ“いい父親”になれた気がする(笑)
そして、君プリのすごいところは、親子で観ていてちゃんと「会話」が生まれること。
たとえばある日、登場キャラが「自分らしくいられない…」って悩むシーンがあったんだけど、観終わった後に何気なく「〇〇ちゃんは、自分らしいってどういうことだと思う?」って聞いてみたのよ。
そしたら娘が「うーん、好きなこと言っても怒られないこと!」って答えて。
もうさ、その一言にグッときちゃって。
普段の生活では出てこないような気持ちが、プリキュアを通してポロッと出てくることがあるんだよね。
これってめっちゃ大事な時間だなと思った。
なんていうか、プリキュアってただのアニメじゃなくて、
「子どもの心の中をちょっと覗かせてもらえるツール」みたいな感覚。
もちろん、育児ってそんなにきれいごとばかりじゃない。
朝はバタバタ、夜はイライラ、疲れてるときは「もう勝手にしてくれ…」ってなることもある。
でも、プリキュアを一緒に観てる30分だけは、なぜかちょっとだけ落ち着ける。
一緒に笑ったり、「あの子頑張ってたね」って話したりするだけで、心がふっと軽くなるんよ。
最近は、君プリの感想をちょこちょこメモに残すようにしてる。
「今日のエンディングダンス、ついに成功!」とか、「娘が涙ぐんでた回」とか、ほんと簡単なやつだけど。
これが数年後、宝物になる気がするんよね。
娘が大きくなって、もう一緒にアニメなんか観てくれなくなっても、
「あの頃、一緒にプリキュア観てたな」って思い出せるように。
それにしても、君プリってパパ目線でも楽しめる要素がめちゃくちゃ多い。
音楽の完成度も高いし、キャラの成長ドラマもあるし、なんならパパの推しまで見つかる(笑)
あと、声優さんの演技もすごい。本当にアイドル活動してる子たちが声を担当してるって知ったときは、ちょっとびっくりした。
アニメとリアルの垣根がなくなってきてるというか、「リアルに感動できるアニメ」なんだよね。
もちろん、子どもにとっては「ただの楽しいアニメ」かもしれないけど、
その時間を“親子の共通の思い出”にできるってのが、プリキュアのすごさ。
最近では、娘の「推しグッズ」を買いに行ったり、映画に一緒に行ったりもしてる。
今や“娘と推し活する父”って感じです(笑)
というわけで、もしこの記事を読んでるパパさんがいたら、
ぜひ一度、子どもと一緒に君プリを観てみてほしい。
最初はただの“お付き合い”でもいい。でもきっと、観てるうちに「自分も推しができてる」ことに気づくはず。
そして気づいたら、
「次の話どうなるんだろう」
「今週のダンスも覚えるか!」
ってなってるかもね。
娘と一緒に笑って、踊って、感動して。
たった30分のアニメだけど、そこには「一緒に生きてる」って実感がある。
日曜の朝、娘に「パパ、プリキュア始まるよ!」って呼ばれるのが、ちょっと楽しみになってる今日このごろです。